【英語の基礎力は中1の夏休みが分かれ目】3年後の高校受験はここできまる

偏差値40点以下の高校受験生向け【原田式英語コーチング】の原田です。

中学生になって初めての夏休み。その前に成績表を手渡され、我が子の現実を知ってちょっと焦っていませんか?

初めての夏休みに子どもの英語対策をどうすればよいかお悩みではありませんか?
今回はそこに焦点を当ててお伝えしますね。

日本人の英語基礎力は「半世紀」進化していない

英語は、今や小学校3年生から学校で体験するようになりました。

中学・高校6年間の学校の英語教育で成果が出ていないので、政府も少々焦っているということなのかなぁと思います。

今回は、学校教育のカリキュラムが増えている割に、残念ながら英語の基礎力が半世紀前からほとんど進化していないということをお伝えします。

新しい制度に変わり、小学校から英語の授業を受けた子どもたちが中学生になり、初めての夏休みを迎えます。中学校で最初の通知表をみて、英語の成績にがっかりした親御さんたちがとても多いようです。

あなたはいかがでしたか?

夏休み前に、ある親御さんから問い合わせがありました。

小学校からスポーツクラブに入っている中学1年生の男の子をお持ちの方です。

お子さんは英語が超苦手だということで、お父さんが成績表をもらう前に夏休み中の英語対策を考えて来られたのです。

お父さんと息子さん二人で来られて、お話を聴きました。子どもさんはお父さんの影響なのか、スポーツ好きな明るいお子さんです。

お話をしていても、とても素直で頑張り屋さんのようです。

夏休みに、1学期分の英語を取り戻すという目標でレッスンを引き受けました。

勉強の仕方、勉強時間などヒアリングの中で問題点が3つ明らかになりました。

その三つの問題点は、これまで長いあいだ英語にかかわってきましたが、その体験からず~っと感じてきたことと全く同じだったのです。

「やっぱりね」という感覚でした。

私は40年くらい前から英語を教えています。日本人の「英語が話せない」「長い文章読んでも内容がつかめない」一番大きな原因は、中学1年で最初に習う大事な基礎が理解できていないまま高校に進み、そして、そのまま大学受験に突入しているのが大きな原因です。

つまり、日本の英語教育は、「英語で対話できるようになる」という「成果」からするかぎり、ここ半世紀以上変化が見られないのです。

今日お伝えする三つの問題点は、おそらく時間の関係で学校の授業ではカバーされていない、たぶんこれからも授業内で取り扱われないであろう部分です。

それは文法や会話を学ぶ前にやっておかなければいけない、とっても大事な部分なのですが。

【会話】や【文法】以前に学んでおかなければいけない三つの課題

三つの課題とは
課題1:アルファベットを【音】として理解できていない
課題2:英語の文章を組み立てる順番が日本語とは違うということが定着していない
課題3:【動詞】が理解できていない

「楽しい英会話」を小学校で取り入れたとしても、中学からの英語の授業が変わらないのなら、中学生になったとたんに英語に対する興味が失われ、基礎の重要な部分が理解できないまま進むことになります。

課題を一つずつ見ていきましょう。

【課題1:アルファベットを「音」として理解できていない】

1回目のレッスンで生徒さんに「英語で超苦手なことって、どんなこと?」と訊きました。

「試験の問題で文章をバラバラに出されて、それを並べ替えるのができない」と答えました。超苦手な割に自分のできていないところをきちんと答えられるのはすごいことです。

英検でも、学校の受験問題でもよく見られる「整序問題」です。

この問題をやらせてみると、その子供の英語力のレベルが簡単にわかります。私もよく活用しています。

英語のテキストから、1学期でやったところの文章をバラバラにして、実際に試してもらいました。中1の1学期の内容ですから、本当に短いシンプルな文章です。しかもつい何か月前にやった(はずの)ところです。

テキストに出てくる ”Are you new students?”  という文章をバラバラに並べ替えて、正しい順番にしてもらいました。「students 」 と「?」をくっつけたままで。

つまり「students 」 と「?」をくっつけるということは、この文章は疑問文であって、文章の最後の単語が「students?」ということがわかるということですよね。サービス問題のつもりでしたが・・・

これができなかったんです。しかも一つ一つの単語を読んでもらっても、きちんと読めない😂

そこで、英語のテキストで1学期に覚える単語を読んでもらいました。

・・・・読めない。

単語の文字をアルファベットでは読めるのですが、単語として読めない。

そこで、アルファベットを書いてもらうことにしました。最初は順番どおりに大文字と小文字。

・・・・ところが

順番を間違えているところもあり、大文字と小文字をきちんと覚えていない文字もあり、順番どおりではなく、バラバラに文字を当てられると読めないものもあり・・・

簡単な単語が読めない原因として考えられるのは、文字をアルファベット通りにしか読めないので、音としてとらえられていないことを意味します。

たとえば、Aは、アルファベットでは「エイ」と発音しますが、単語に使われたときには「ア」と読むことが多いです。Apple は「ップル」とよみますね。「エイプル」とは言いません。

もちろん単語によっては「エイ」と発音する単語もあります。たとえば、Apron は日本語では「エプロン」ですが、正しくは「エイプロン」と発音します。この場合 A は「エイ」と発音します。

多くの生徒さんは、アルファベットの音を、ローマ字の学習によってある程度修得するのですが、そこがうまくできていないようでした。

世のお母さんたち、安心しないでください!!
「ABCの歌」を歌えたとしても、一つ一つをきちんと覚えているわけではありません。

課題の一つ目。まずアルファベットをしっかり覚えること。
〇 アルファベットの大文字と小文字を正確に書けること。
〇 ABC順番ではなく、バラバラになっていても、すぐ読めるようになること。
〇 音としてのアルファベット一つ一つの読み方を、英語テキストのQRコードを使って練習すること。

【課題2:英語の文章を組み立てる順番が日本語とは違うということが定着していない】

「英語が話せない」と考えるほとんどの日本人に共通の【できていないこと】があります。それは英語が話せない大きな原因の一つとも言えるものです。

それは、英文を作るときの基本的な順番です。

英文と日本文の一番大きな違いは何でしょうか?

それは、文章の構成の順番です。

「私は、毎日英語を勉強します。」という文章を英文で書くとしたらどうなりますか? 中学1年生の英語ですよ。

答えは・・・・
I study English everyday.  です。

では、「日本語と何が違うのか」ですが・・・ それは、「主語」と「述語(動詞)」の位置関係ですよね。

英文の順番は、「私は勉強します英語を毎日」です。つまり、主語の動作を表す述語(動詞)が主語の次に来るのです。

日本語ではたいてい動詞が文章の後ろに来ることが多いですよね。このとても重要なポイントがしっかり頭に入っていたら、英作文をするときに、「主語はだれ(あるいは何)?」「動詞は何?」と考えれば、文章は作れるんです。

文章が作れるということは、伝えたいことを言えるってことでもありますよね。英会話も上達するっていうことなんです。

英語は「誰が(あるいは何が)どうした」と結論を先に伝える特徴があります。ですから、文章では「主語+動詞」が先に置かれるのです。

英語が論理的な言語だといわれるゆえんです。「主語+動詞」を先に述べて、そのほかの細かい情報は後に回すのです。

【課題③:【動詞】が理解できていない】

今回登場する子どもさんの話に戻りますね。

そのお子さんは実際に野球をされているので、「私は野球をします」という文章を英語で言ってもらいました。

こう答えました。

I am play baseball.

20年以上も前、ある大手の企業でTOEIC対策の英語レッスンを2年近く受け持っていたことがあります。

ほんとうにTOEICを受けるのだろうかと不安になるほど、基礎ができていない社員さんばかりでした。

最初のレッスンで、一人の参加者に質問しました。

「私は毎日コーヒーを飲みます」を英語で言うと?

その回答がこうでした。

I am drink coffee everyday. 

じゃあ、「私は毎日勉強をします」だったら? ⇒  解答 ”I am study English everyday.”

どうでしょう、この夏、中一の1学期の復習をしようとしている学生さんと、まったく同じ間違いをしているのです。

で、「なぜ、どちらにも am を使うんですか?」と訊くと、その方はこう答えました。

「だって、am は、「私は」の「は」だと覚えました」 

私:「なるほど・・・ 」目からうろこでした 

こういう風に学校で教えられたのか、あるいは本人が勘違いしたのかわかりませんが、何十年たっても、同じ間違いをする人が多いということは、やはり、学校での指導の仕方が変わっていないということなんだとしか考えられないですよね。

つまり、三つ目の課題としてあげたいのが、「一般動詞」と「be 動詞」の区別がつかない。使い方がわかっていない。ということなんです。

中学1年の夏、今ならまだ間に合います。「動詞」、特に「be 動詞」についてしっかり使い方を復習しておくことを、ぜひぜひおすすめします。

まとめ

中学1年の夏休みは、これからの英語習得の分かれ道になるといっても過言ではありません。

逆にここで気づいて取り組み方を変えることができれば、将来大学受験に向けての対策や、その先、社会に出てから語学を活かすという大きな転換期にもなり得ます。

今日お伝えした三つのポイントは、学校ではほとんど対策が取られていないようですし、塾では、プリントをたくさんこなすことに時間を割きがちなので、やはり、対応はしていない塾が多いと思います。

はっきり言います。英語を受験のためだけでなく、将来、社会に出たときに避けられない重要なツールの一つとして力をつけておきたいと思われるなら、中学1年生の夏、今がこの三つのポイントに取り組むベストな時期です。

アルファベットの読み方(フォニックス)をマスターすることができれば、知らない単語が出てきても読めます。

知らない単語を聞いた時でも、スペルを推測して辞書で意味を探せます・・・というような力を身につけることができるのです。

大学受験や、社会に出るときに、「あの時やっておけばよかった」と後悔しないためにも、ぜひ身につけていただきたい、一生得するスキルだということを強調しておきたいと思います。

 

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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