こんにちは、現在偏差値40点以下の高校受験生向け【原田式英語コーチング】の原田です。
あなたは、お子さんの英語の成績が伸びないと悩んでいませんか?
子どもさんの「英悟がわからない」「英語の成績が悪い」「どこから手を付けていいかわからない」そんな悩みにお答えします。
2020年新学習指導要領で変わったこと
新学習指導要領により、2020年度に小学校で英語が必修化となりました。
小3・小4では「英語に親しむ」という目的で、「話す」「聞く」に特化されていて、年間35コマ行われます。
小5・小6になると、年間70コマにもえ、「読む」「書く」が加わってきます。教科化ということで、評価がつくことや教科書が導入されるのが大きな変化です。しかし、この段階では「文法」はまだ習いません。
ところが、小学校4年間で目標としている修得単語数は、600語~700語もあるのです。
自分が話したり書いたりするときに使う語彙と、読んだり聞いたりするときに津t買う語彙を合わせた数字です。
多くの英語をシャワーのように浴びさせ、子どもたちの英語力を伸ばそうという狙いなのですが、正直言ってこの年代の子どもたちがこなせる数ではありません。
事実、中学に入って英語が始まった時に、小学校で習ったはずの単語が教科書で使われていますが、多くの子どもたちは、そのほとんどを覚えていないのが現状です。
さらに、中学に入ると「文法」の授業が始まります。ペーパーテストももちろんありますし、数値として評価されます。
文法の授業が始まり、小学校で覚えているはずの単語も定着していない状態でテストで評価されるようになると、多くの子供たちにとって、それまで「楽しい」はずだった英語がだんだん苦手な科目に変わっていきます。
単語を覚えていない限り、たとえ文法を学んでも文章の内容を把握することはできませんし、「英語の成績が上がらないのは何が原因か」さえ理解できない状態になってきます。
では、中学から始まった英語が超苦手で、成績が伸びないなぁと悩んでいる子どもは、まず何から取り組めばよいと思われますか?
英語超苦手な子どもが最優先で復習すべきことは、単語を覚えることです
中学1年で学んだ基礎がきちんと理解できないまま、「英語が伸びない」と悩んでいるお子さんにお勧めするのが【単語の暗記】です。
テキストの内容をすべて一気にやり直すのではなく、まず、それまでに習った【単語の復習】からやり直してみましょう。
なぜ、【単語の暗記】からなのか?
答えは簡単です。英文を読んでも内容がわからない場合、文法以前に単語そのものの意味が分かっていないことが大きな原因だからです。
私ごとになりますが、英検に挑戦したときの話をさせてください。
英検準1級までは、順調にクリアして、その乗りで1級に挑戦しました。
結果は、恥ずかしいくらい「ボロボロ」でした😂
あまりに結果がお粗末だったので、「もうしばらくは英検は受けない!!」と思ったくらいでした。
それでも、落ち着いて気を取り直して、この敗因が何だったのか知りたくなりました。
旺文社の1級の過去問を買って、これほど点数がとれない原因が何だったのか、自分なりに分析してみました。
結局わかった最大の敗因は、1級に挑戦するには「語彙数が圧倒的に足りていない」ことでした。
リーディング問題で出てくる内容は、論文や、社説など、読み応えのある内容なのですが、なにしろ、そこに使われている単語がわからない。
一つの段落の中に四つも五つも知らない単語があると、何が書いてあるのか推測するのもむつかしいレベルです。
しかも、いくつかの知らない単語の中の一つが、その記事のキーワードになる単語で、それが何度も出てくるときには、お手上げ状態でした。
準1級と1級のレベルの違いを、「これでもか!」と思い知らされた感じです。
でも原因がわかれば、対策はできます。そこから半年は英検1級に出る単語を、ひたすら覚えました。
対策は「語彙を増やすこと」です。
過去問に出てくる知らない語彙をチェックしながら、リーディング問題に取り組んでいると、徐々に文章を読み取るスピードが早くなるのを実感しました。
英語の勉強にはいろんな要素があります。一気に欲張ってすべてに取り組むよりも、「まずは語彙数を増やす」が正解です。
中1レベルでは、単語がわかるだけで、内容の掴める文章は多いです。
この「英語学習の順番」については、こちらのブログを参考にしていください。
単語は意味だけ覚えてもイミがない
「じゃぁ【単語】って、片っ端から覚えればいいんじゃないの?」 と思われたのではないでしょうか。
実は、単語を覚えるときにとても大事なことが三つあります。
1.その単語の品詞は何か?
2.形容詞なのか、副詞なのか?
3.動詞であれば、自動詞なのか他動詞なのか?
1.その単語の品詞は何か?
私がかかわってきた生徒さんの傾向として、単語を覚えるとき、テキストに出てきた意味だけしか覚えていない方が多いのです。
しかも、その単語が名詞で使われているのか、動詞で使われているのか、あるいは他の品詞で使われているのかにまるでお構いなしです。
改めて、強調しておきます。
単語を覚えるときはその単語がその文章の中でどんな役割を果たしているのかを考えて意味を覚えることです。
品詞を理解することは、英語学習するうえで、とてもとても大事なことです。
例えば visit という単語があります。「訪問する」という意味があります。
I’m going to visit Singapore during the “Golden Week” holidays.
ゴールデンウィークにシンガポールに行く予定です。
この文章は中学2年生のテキストからの抜粋で、このvisitは「動詞」で使われています。
この単語を覚えるとき「訪問する」という動詞でしか覚えていない人が次のような文章に出会ったら、どうなるでしょうか。
He is on a visit to Japan.
「この文章では、is というbe動詞もあるし、visit という動詞もあるし、on という前置詞もあるし、結局どういう意味だろう?」
なんとなく、「日本を訪問します」という意味なんだろうと想像はできますが、現在のことなのか、未来のことなのかあいまいです。
この文章では、visit は名詞として使われていて「彼は、今日本を訪問中です」という意味です。どういう品詞として使われているかが理解できなければ、正しい意味をつかむことはむつかしいでしょう。
このように、一つの単語で、いくつかの品詞の役割を持った単語はたくさんあります。ですから、文章を読んでいて、知らない単語に出会ったときは、その単語の品詞をきちんと理解しながら文章を読むことがとても大事なことなのです。
その単語が文章のどこにあるのか、前後にどういう品詞があるのかによって、その単語がどの品詞で使われているかがわかります。
上の英文 He is on a visit to Japan.で、visit がなぜ名詞なのでしょうか。
それは、visit の前に a が使われているからです。
a は、名詞の前につく「冠詞」というコトバです。a とか the は、名詞の前にしか使わないので、a visit の visit は名詞だということになるわけです。
ですから、品詞が理解できれば、「長文読解」や「英作文」にもとても役に立つのです。単語を覚えるときは、ぜひ【品詞】を意識して覚えるようにすると、後々とても勉強が楽になりますよ。
2.形容詞なのか、副詞なのか?
「文法の言葉って、本当に面倒くさい!!」
というような理由で、文法が嫌いになる子どもさん、ほんとうに多いですね。
とはいえ、「日本語」という母国語が出来上がった後で外国の言葉を学習するには、避けて通れない道です。
「いやだ」「きらいだ」「面倒くさい」「面白くない」・・・
いくら言葉を並べたところで、「面白くない」と思っているものが面白くなるものではありません。
逆に、仕組みがわかって、使い方がわかってしまえば、なぜか面白くなってしまうものです。 お母さんの大事な役割は「そこ」です。
「えどこ?」
文法用語をそのまま子どもに理解させようとせず、日本語をわかりやすく解釈して伝えてあげればいいんですよ。
つまり、「形容詞は名詞を修飾する」「副詞は動詞を修飾する」という言葉をそのまま覚えようとするから、子どもは「わけわからない!!」となります。
これ、実は大人でもよくわからないですよね(笑)
そうではなく、
1.「形容詞」は、物をより詳しく説明する言葉です。ですから、名詞を説明するときに使います。
例: おいしいパスタが食べたい
「おいしい」は「パスタ」という名詞をより詳しく説明する言葉なので「形容詞」です。
きれいなバラ の「きれい」もどんな「バラ」なのか説明する言葉なので「形容詞」です。
2.「副詞」は、動詞をより詳しく説明する言葉です。ですから、動詞を説明するときに使います。
例: パスタをおいしく食べました。
「おいしく」は「食べた」という動詞をより詳しく説明しています。「どう食べたのか」です。ですから「おいしく」は副詞です。
という風に、「形容詞」と「副詞」は、それぞれ説明する品詞が決まっています。これさえ理解しておけば、英文を理解するときに、間違うことがありませんし、英作文をするときも、名詞を説明したいのか、動詞を説明したいのかで、選ぶ言葉を間違うこともないのです。
この「形容詞」と「副詞」の理解ができていない生徒さんは、本当に多くて、なぜ学校でもっときちんと説明してあげないのかなぁといつも残念に思っています。
3.動詞であれば、自動詞なのか他動詞なのか?
「動詞を制する者は英語を制する」と言っても過言ではありません。それくらい、品詞の中でも「動詞」は重要なのです。
中学2年生になると、5文型を習う単元があります。ここでは、「自動詞」なのか「他動詞」なのかを理解することが求められます。
「受身形」とか「分詞形容詞」などは、動詞が変化して、役割までも変わるということを理解しておかなければついていけなくなってしまいます。
中1の時は、まだ「一般動詞」として学ぶだけですが、「動詞は要注意」という意識は持っていてくださいね。
まとめ
今日は、単語をやり直すことについて書いてみました。語彙力が増えると英語が楽になってくるのを実感できます。それと同時に、英語を学ぶ楽しさも感じられるようになります。
「いやだ」「きらいだ」「面白くない」と言っていても、どうせやらなければいけないことなら、「どうすれば楽しく覚えられるだろうか?」ということを考えたほうが、これから先、ず~っと役に立ちます。
高校受験も、大学受験も待っていますし、社会に出たら、今よりますます英語が必要な世の中になっているはずです。
お母さんが一緒に取り組み方を考えてあげるだけで、子どものやる気も上がります。
英悟をやりなおすなら、できれば中学2年までに、何とかしておくことを、ぜひぜひおすすめしておきます。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
どんな小さなことでも、ヒントになることを見つけていただき、実践していただければ大変うれしいです。
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特典「英語が伸びない3大原因とは?」レポート
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