こんにちは、現在偏差値40点以下の高校受験生向け【原田式英語コーチング】の原田です。
この記事では
「塾にも通っているし、家でも勉強しているみたいだけど、それでも、英語の成績が伸びないのは何故?」
というお母さんのお悩みにお答えします。
タイトルにある【〇〇不足】とは一体何だと思われますか?
それは
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【語彙不足】です。
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「え~!! 語彙ですか??」
と思われるかもしれませんが、英語の成績が伸びない大きな原因として、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
今回はある生徒さんの実例をご紹介します。
【語彙不足】以前の問題だった!!
この生徒さんは、中1の夏休み前から私の塾に通い始めました。
お話を伺っていると、このお子さんの問題は、
実は、【語彙不足】以前の問題だったのです。
もちろん親御さんは、お子さんがちゃんと勉強している様子だったので、それほど心配はしていなかったのですが・・・
それでもなんだか成績が芳しくない。「なんで成績が良くないんだろう??」と思われていたそうです。
お母さん自身も英語が超苦手で、お子さんの勉強のことで「何がどこまでできているのかどうか」理解できていない状況でしたし、
本人も、学校から出された宿題はしているのに、何がどうという説明はできないけれど「なんだか英語がよくわからない」というモヤモヤしたものがあって、お母さんと一緒に私のところに来られました。
まずは、オリエンテーション。
最初に、いつも通りに普段の勉強方法を聞いて、レベルチェックをしました。
1.習った単元の単語チェック
2.習った単元の文章を音読する
3.テキストにある英文を日本語にして、その英訳を言ってもらう(つまり、テキストの英文がきちんと言えるかどうか)
1.習った単元の単語チェック
学校から出される英語の宿題は、単語をノートに書くというものでした。ノートには丁寧な字で単語が書いてありました。
本人も「宿題はきちんとやっている」という自信があったようです。
ところが・・・・
実際にレベルチェックをしてみると・・・
自分でノートに書いた単語が読めないのです!!!
しかも、単語として読めないだけでなく、その単語をアルファベットで読んでもらっても、時々まちがえることもありました。
なんと!!
アルファベットの大文字・小文字の書き方と、読み方をまだ完璧に覚えていなかったのです。
ノートには、確かに単語が書いてあります。丁寧な字で。
でも、その書いた単語を読めませんし、意味も覚えていなかったのです。
そうです。これは、【語彙不足】以前の問題だったのです。
結局レベルチェックは1だけで終わってしまいました。
ですから、お母さん安心しないでください!!
子どもが机に向かって、単語のスペルをひたすらノートに書いている姿を見て、「うちの子は、勉強しているわ」と安心していませんか?
そうなんです。勉強はしているのに英語の成績が伸びないというお子さんの多くは、文法がどうとかというレベルではないのです。
実は「単語を覚えていない」ことなんです。
「取りもどさなくてはいけない課題がどれだけたくさんあるか」を初めて理解したそのお子さんに、こう尋ねました。
「ねぇ、○○君、英語の勉強するとき、静かに黙って字を書いてるんじゃない?」
「うん、そうだね」
「やっぱり」
ということで、それまで習った単語を書くときには、必ず発音をしながら覚える課題をプラスしました。
語彙不足が問題なのはなぜ?
英文を読んで、そこに何が書いてあるか内容がつかめないときには、原因が二つ考えられます。
1.知らない単語が多い。
2.文章の構文が理解できていない。
受験問題には長文読解問題が出ます。なぜなら、長文読解問題で、英語の総合力がわかるからです。
ときどき、長文読解が苦手だという子どもさんの学習相談を受けることがあります。
原因が2番の場合は、中学1年からの文法をやり直すことが効果的です。
問題は、1番の理由で長文読解ができていないときです。 これは、ほんとうに時間がかかります。
中学3年間で覚える単語数は1600~1800です。
高校の受験対策で、文法問題をやりながら一から単語を覚えていたのでは、とても間に合いません。
なぜなら、「単語を覚えていないのに、文法はできる」というお子さんは、まずいないからです。
長文読解だけでなく、英作文を書くときにも、単語がわからなければ英語の文章も作れません。
逆に、語彙が豊富であれば、英文を読んで例え構文が取れなくても、何を言いたいのか、だいたい想像はできます。
文法うんぬんの前に、単語はしっかり押さえておくことを、ぜひおすすめします。
語彙を増やす3つの効果的な方法とは
ひょっとして、あなたのお子さんは、新しく出てきた単語を、テキストで使われた日本語の意味だけ覚えているのではありませんか?
単語を覚えるときにぜひやっていただきたい効果的な方法があります。それは
1.品詞をチェックする
2.例文をメモしておく
3.その単語のほかの品詞も同時に覚える
1.品詞をチェックする
多くの学生さんがやっている方法は、テキストに出てきた単語の意味だけ覚えるというやり方です。
なぜこれが効果的でないんかというと、それぞれの単語には、意味と同時にその単語の持つ役割があります。
その役割を【品詞】と言いますが、その単語が「動詞」なのか「名詞」なのかを抑えておくことがとても重要なのです。
なかには、「動詞」でも「名詞」でも使われる単語があります。
中学の教科書に出てくる意味が唯一の意味ではありません。また、違う品詞で使われることもあるのです。
ですから、新しい単語を調べたときには、必ず品詞をチェックすることが大切です。
2.例文をメモしておく
単語だけ覚えるより、用いられている例文を単語帳に控えておくことをお勧めします。
単語単体で覚えるよりも、文章として理解すると意味も覚えやすくなりますし、英作文の際にはとても役に立ちます。
3.その単語のほかの品詞を同時に覚える
ある単語を辞書で引いた時に、その近くにある派生語(その単語の品詞の違うコトバ)をいっしょに覚えるようにすると、語彙力が一気に上がります。
例えば、strong は「強い」という言葉ですね。 品詞は形容詞です。
He is a strong man. 彼は強い人だ
strong には、後ろに -ly をつけると、strongly「強く」という副詞になります。
では名刺はなにか? strength 「強さ」です。 少しスペリングが違いますね。
そして、さらに、この名刺から生まれた strengthen は「強くする」という動詞なのです。
語尾に -en をつけると、動詞になるのです。
こういう接頭語、接尾語などを知っておくと、一気に使える単語が増えるのです。
とてもお得な気分になりませんか?
まとめ
「英語学習」と一言で言っても、「読む」「聞く」「書く」「話す」と四つのスキルが求められます。
この四つのスキルを上げるには、一番もとになる「語彙力」が求められます。
ただひたすら、単語を脈絡なく覚えるのではなく、その単語を文章に使える状態で覚えることが、非常に大切です。
そうすると、本を読むとき、話すとき、英文を書くとき、様々な場面で応用できるようになります。
さらに大学受験や、その先の社会で英語力を求められたときに、とっても役に立つのです。
お子さんの英語の成績が上がらないなぁと感じたら、英語超苦手のお母さんでも、「単語チェックしてあげようか??」くらいの軽いノリで、英語のテキストを片手にお子さんの状態を見てあげることはできますよね。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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