こんにちは、現在偏差値40点以下の高校受験生向け【原田式英語コーチング】の原田です。
あなたは、子どもが塾にも通っているのに、なかなか英語の成績が上がらないと心配していませんか?
今日は、英語が苦手なお子さんにとって、なぜ英語の力がつかないのか、そして何から勉強を取り組めばよいかについて説明していきますね。
英語学習法で最初に見直すべきポイントとは
お母さんに一つ質問です。
【英語の勉強】と一口で言いますが、どんな勉強が含まれるか答えられますか?
「え~っと、文法とか、単語を覚えるとか、リスニングとか・・・?」
そうですよね。【英語の勉強】と一言で言っても、やることはいろいろです。
「文法」「単語」「リスニング」のほかにも、「長文読解」「英作文」があります。大きく分けてこの五つです。
では、もう一つ質問です。
この五つを勉強するにあたって、英語が苦手なお子さんにとって何から取り組むのが正しい方法なのかわかりますか?
算数だと、小学校では足し算から始まって、引き算、掛け算、割り算と一つずつ順番に学校で学んでいきます。
国語なら、平かな、カタカナ、やさしい漢字からだんだん難しくなっていく。という風に、これも順番に教科書で学びますよね。
ところが、英語となると、中学1年の最初から英語の文章が出てきて、中2、中3と進むにつれて、単語も、文法も、だんだん難しくなってきます。おまけにリスニングや、英作文まで出てきます。
長文読解は、英⇒日 ですが、英作文だと、日⇒英 です。
ほんとに、あれもこれも同時にやらなくてはいけないので、どれも中途半端にしか勉強ができていない。気づいたら、ついていけないレベルになってしまっていたという状況です。
結局、英語が伸びない原因として考えられるのは、英語力をつけるための要素を順序正しく勉強できていないことなのです。
正しい英語学習の順番とは
料理をするにしても、スポーツをするにしても、初心者がゼロから何かを学び始めるときは、それを最初に学ばなければ次の段階に進めないというものがあります。
料理なら、包丁の使い方、調味料を入れる順番、材料の切り方・・・などなど。 たとえ「初心者向きですから」と言われても、突然「フレンチ料理」を何の知識もないのに作れるでしょうか
英語学習も同じです。 生まれ育った環境で使う母国語は、成長とともに自然と覚えるのですが、ある程度母国語が使えるようになった年齢から外国の言語を学ぶときには、学ぶ順番がとても重要になってきます。
その順番は以下です。
1.英単語・熟語
2.文法
3.長文読解
4.英作文
5.リスニングをする
ではまず、英語学習は何故この順番が良いのかについて書いていきます。
英単語・熟語を覚える
高校受験対策として、「何から復習をしたら良いのか」で迷ったときは、まず、中学のテキストで出てきた単語をきちんと覚えているかどうかをチェックすることからやり直すのが、そのあとの勉強にとても効果的です。
なぜなら、文章の中に主語が一つ動詞が一つという、いわゆる「単文」と言われる簡単な文章でも、一つ一つの単語がわからなければ言っていることがわかりません。ですから、まずは単語を覚える必要があるのです。
これは私たちが日本語を学んできた順番と同じです。私たちが生まれて育った環境の中で、どうやって日本語を身につけてきたかを振り返ってみると、分かりやすいかもしれませんね。
赤ちゃんの時は、「あーあー」というような声しか発せなかったものが、1歳過ぎるころになると「ブーブー」「ママ」「バイバイ」というような単語が使えるようになります。
この時期は、まだまだ筋肉も十分発達していなくて、舌の使い方も不十分なので、まだまだ発音はたどたどしく聞こえます。
成長するにつれ正しい音で発音できるようになるのは、自分で聞こえる音を耳で確認して、その音に近づくよう何度も何度も何度も実際に発音して、口の中の舌の位置や声の出し方などを修正してきたからなんですよね。
私たちは、こんな大変なことを続けながら、日本語を覚えてきたんですよ。本当にすごいことだと思います。小さかったから覚えていないだけですが…(笑)
まずは、理解できる単語数を増やすことが大切です。
文法を理解する
単語を一つずつ覚えて、使える言葉を増やしていって、最初は単語をいくつか並べるだけだったのが、「て、に、を、は」が使えるようになり、「現在のこと」か「過去のこと」かを使い分けることができるようになり、そうして文章にして話せるようになってきます。
文章として話せるようになっていくことが、文法を学んでいく段階です。自分では「文法を学んでいる」なんて意識はしていませんが、環境の中で自然に身につけてきましたよね。
「英会話」を勉強したいという人の中に、「会話に『文法』は必要ないんじゃない?」という根拠のないことを言われる人が結構いらっしゃいます。
こういう場合、『会話』をどうとらえているかによるので答えようがありません。
少なくとも、将来、仕事で英語を使えるレベルにしようと思っているなら、「これ」「あれ」「おいしい」「ほしい」というような単語レベルの表現では、仕事にはならないことは明確です。
自分の主張したいことを相手にきちんと伝えられる英語力を手に入れるには、基本の文法を押さえておくことは避けて通れません。
長文読解
小学生低学年の国語の教科書では、短い簡単な文章が多く使われていました。 次第に、単語の数が増え、文章と文章をつなぐ接続詞なども理解して、長い複雑な文章が読み込めるようになります。
こうして、私たちは、日本語で書かれた本を自在に読めるようになってきたのです。
本をたくさん読めば読むほど、知っている語彙数は増えますし、それに伴って内容の難しい文章も読めるようになります。そして、自分の考えていることを豊富な言葉で表現できるようになります。
知識と語彙力が深くかかわっていることは、ご存じのとおりです。
英悟も全く同じです。知っている単語の数が多く、文法が理解できていると、複雑で難解な文章でも読みこなせるようになります。
長文読解は、英語の総合力を問われる問題なので、大学によって、出される英文に難しさの差が出るのも当然です。
英作文
ご存じですか? 英作文は、単に日本語の文章を英語に置き換えるだけでは伝わらないことがよくあります。
私が、英語で作文したものを、ネイティブにチェックをしてもらっていたころ、よく言われた言葉があります。
「文法的には間違ってないけどね・・・」
英語で書いてはあるものの、英語を母国語とする人たちにとって、何を言いたいのかよくわからないという文章だったのです。
たまには、とんでもない勘違いをされる可能性のある表現だったこともあります。😂
文法的には間違いないのだけれど、伝えたい日本語の文章を英語に書き換えただけの文章だったということです。
正直、この言葉を聞くたびに、がっかりしたり、悔しい気持ちになったりしました。でも、それが「もっと英語を学びたい」「もっと上達したい」というモチベーションになったのも事実です。
英作文を学ぶ一番大きなポイントは、【日本と欧米の考え方の違いを学ぶ】ことにあります。
日本語と違う英文特有の文章の構成がわかるようになって、そうして日本語から英語らしい文章に書き換えることができるようになります。
そのためには、たくさんの文章を読み、日本語と異なる表現方法に出会ったら、その文章をまねて書くことが、「英語的な発想」に近づくための近道だと言えます。
リスニング
私たちが日本語を話せるようになる前には、言葉をたくさん浴びてインプットした時期がありました。つまり、大量のリスニングをしてきたのです。ですから、リスニングを5番目にしていますが、実は英語を学び始めるとき、最初から同時進行でリスニングをすることが望ましいのです。
リスニングの練習には、効果的なやり方があります。学校や塾の先生に訊いてみるのもいいかもしれません。
上記のブログでも書いていますが、現在学校で使われている英語のテキストには、QRコードがついていて、記載されている英文を全部聞けるようになっています。ご存じでしょうか。これを使わないのは本当にもったいないと思います。
正直言って、【英語耳】を鍛えるのはできるだけ早いほうが望ましいと思います。将来大学受験や就職を考えても、英語力があるかどうかが子どもの強味になってきます。
ということで、英語学習の順番についてわかっていただけたでしょうか。
それぞれの勉強方法については、別途、ブログで書いてい行きますので参考にしてくださいね。
まとめ
英語が苦手な受験生の多くが「何から復習したらよいかわからない」と感じています。
「英語の勉強」と言ってしまえば、あまりにおおざっぱすぎて、本当に手のつけようがありません。
英語力を上げるためには、正しい学習の順番があるのです。わからないまま、あるいは曖昧にしたまま次に進むのではなく、テキストや問題集に取り組むときには、どの部分ができていないのか、まず自分で分析してみましょう。
簡単な文章なのに、読んでもよく分からないなぁと思われるときは、単語の知識がないことが多いです。
面倒なようでも、単語の意味だけでなく、品詞や、使い方など、普段から辞書でよく調べる癖をつけておくことをぜひ・ぜひおすすめします。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
どんな小さなことでも、ヒントになることを見つけていただき、実践していただければ大変うれしいです。
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