子どもが相談したいと思う親が取り組む【関わり方3つのポイント】

こんにちは、現在偏差値40点以下の高校受験生向け【原田式英語コーチング】の原田です。

あなたは「どうしたら子どもが悩みを打ち明けてくれるのだろう?」と悩んでいませんか?

■ 部活は続けているけれど、最近あまり楽しそうじゃない様子
■ 机について勉強している時間が長いわりに、成績が上がらないようだ
■ 何か言いたいことがあるみたいだけど、なかなか相談してくれない
■ こちらから、聴きたいけれど、どう切り出していいかわからない

この記事では、こんなお悩みをお持ちのお母さんに
「どういう関わり方をすれば、子どもとの心の距離が縮められて、相談される親になれるのか」についてお伝えしていきます

ぜひ参考にされてくださいね

【部活さえがんばったら大学入試は何とかなる!】ではなかった


私の知り合いにこういうお母さんがいます。

息子さんが中学生のときから、ある運動部に入っていて、それは・それは熱心に取り組んでいたそうです。

がんばった甲斐があって、高校には推薦で入学できました。

高校でも頑張って毎日・毎日練習に明け暮れましたが、3年生の1学期に、その部活でのレベルでは大学の推薦入学はむつかしいことがわかりました。

その息子さんは「部活がんばったら、大学受験は何とかなるよ」といった漠然とした考えしかなく、ほとんど勉強もしていなかったようです。

こういう状態になって初めて、本人もどれほど勉強が遅れていたかがわかったようでした

高校までどんなに部活を頑張っても、それで大学入学が保証されるわけではありません。本人は「そういうこともありうる」可能性に気づかなかったわけです。

お母さんも、内心心配はしながらも、進学のことや、将来の目標や夢など、子どもときちんと向き合ってこなかったことに反省をされていました。

子どもの部活が忙しく、家ではほとんど会話がなかったことに加えて、息子の勉強に関して何も把握していなかったことに、ようやく気付かれたようでした。

食事時に、声をかけても「べつに」「うるさいなぁ」「もういいでしょ」くらいしか返事がなく、けんかになるのも嫌だから、それ以上話しかけることもしなかったというのが本音だったようです。

そこで、選択肢の一つとして、2学期に「AO試験」で受験することを考えました。

「AO入試」では、小論文と面接で受験します。

万が一「AO入試」がうまくいかなかったときは、翌年一般入試を受けなければいけないので、夏休みから塾通いを始めました。

ところが、高校2年生になるまで部活に熱心なあまり、勉強はほとんどしていなかったせいか、塾でもついていくのが大変だったようです。

特に、英語は中学生からの基礎ができていないので、塾でもついていけなかったようです。

一度、本人と会って英語のレベルをチェックさせてもらいました。正直言って中学1年の基礎からやり直さないといけない状態でした。

それを本人に説明して、英語を中1の基礎からやり直すことになりました。

自分の考えの根拠を明確にする重要性


英語のレッスンが始まって、お互いに遠慮がなくなってきたころ、本人から相談がありました。

それは、AO入試の小論文に関することでした。

「AO入試」は、「その大学のどの学部で学びたいたいのか」「それは何故なのか」「自分のどういう能力や適性をさらに伸ばしたいと思っているのか」というような「学習意欲」や「学校への適性」「個性」や「能力」などが評価される入試です。
つまり、入試という学力テストでは測りにくい、その生徒の個性や能力を評価する入試なのです。

そこで、本人にいくつか質問しました。

■ なぜその大学に行きたいの?
■ その学部で何を学びたいの?
■ それを学んで、将来何をしたいと思っているの?

その時のその子は、「AO入試」の目的も理解しておらず、その大学を選んだ理由も明確に答えられませんでした。

そもそも、大学を選んだ理由が「住んでみたい町」だったり、学部に関しては「なんとなく面白そう」という答えで、小論文を書くには、あまりにも根拠が薄いのです。

そこで、ホワイトボードを使って「AO入試」の狙いや、「その大学を選んだ根拠」を自分なりに明確にすること、小論文の書き方などを説明しました。

ここは、英語のレッスンではなく、【本人でさえ気づいていない自身の内面の声】に気づいてもらうコーチングセッションになっていました。

この時初めて、取り組まなければいけないことがどれほどたくさんあるかに、ようやく気づいた感じでした。でも、前に進むしかありません。

その後英語のレッスンを続けながら、本人は小論文を書いているようでした。書いたものをみせてくれることはありませんでした。

「AO入試」が終わり、結果発表のあと、お母さんから連絡があり、

結局AO入試は不合格。翌年の一般入試によほど自信がなかったのか「大学行かないで就職する」と言い出したとのことでした。

親がサポートできることは何?


ここから、お母さんが本気になられたのです

「私はあの時何をしてあげればよかったのでしょう?」

このお母さんにこの質問をされたときに
私はこう答えました

「息子さんは何をしてほしかったと思いますか?」

「はぁ? ・・・」しばらく無言 「正直、訊いたこともなかったです」

そうなんです

不思議なことにほとんどのお母さんは
本人に、「どうしてほしい?」かなんて聞かないんです。

「私が何かしてあげなければ!」
「私が助けてあげなくては!」
ということばかりに気がいって、結局、本人の望まない余計なことばかりしているのではないでしょうか。

子どもからしたら「してほしくもないこと」を親が勝手にしてくるわけで、きつい言い方ですが「ウザイ」わけですよね

私とのこのやり取りで、このお母さんは自分の行動が子供との会話離れにつながったんだということに気づかれました。
一度気づいてやるきになると、そこからは切り替えが早かったです。

子どもとの関わり方3つのポイント


それまでの子どもとの関わり方を振り返り、まずは関わり方の大切な三つのポイントを学んでいただきました。そして、何よりも大事な「実践」をしていただきました。

三つのポイント

1.トコトン聴くこと
2.認めること
3.問いかけること

1.トコトン聴くこと
相手が何か言い出したときに、最後まで話を聴いて、それから反応をすることが大切です。
よく耳にするのが、「頭ごなし」という言葉ですね。もし、相手の話を最後まで聞いて、そこに自分の意見を言いたいのであれば、「私はこう思う」という言葉を前置きにして話しましょう。

ろくに話を聴きもしないで、突然否定されたり、反対意見を言われたり、挙句の果て、人格を否定するような感情的な言葉を投げられたりすると、二度と話をしようという気持ちも失せてしまいます。

私の知る限り、多くの親子の間で行われるのがこういう会話です。

2.認めること
承認するとか、ほめるとか言い換えられますが、私は、「ほめる」には使い方によって危うさが含まれるので、「認める」という言葉を使っています。

「認める」とは、相手の、その時の状況を受け入れるという意味合いです。

たとえ、相手が自分の考えとは真反対の意見を言ったとしても、「あなたは、今そう思っているんだね」と、その時の状況をまずは受け入れましょう。

相手が今どんな気持ちでいるのか、どういう思いでいるのか、どんな考えを持っているのか、まずは聞いて、それを受け入れるという意味です。

これをするとしないとでは、相手からの信頼性が、まるで違ってきます。説明するまでもなく、子どもとあなたの立場を変えて、あなた自身のこととして考えてみたら、一番わかりやすいのではないですか?

3.問いかけること
私たちは、人から何か聞かれたときには、「正しい答えを出さなければならない」と考えがちです。

もしそれがあなた自身の課題であれば、あなた自身で答えを出せるでしょう。

でも、よくやりがちな親の間違いは、子ども自身が考え、答えを見つけなければいけないときにも、答えを与えようとすることです。

親自身の価値観で、しかも、「正しい答え」を。

おそらく、それが正しい答えだと、親が自分で思い込んでいるだけに過ぎないのですが。

ですから、子どもからなにか訊かれたときは、あなたが答えを与えるのではなく、子どもに問いかけて考えさせるのが、親としてサポートしてあげられる最上の方法なのです。

「あなたはどう思っているの?」と訊いてあげることです。

お母さんが変われば子どもは変わる


週1回のコーチングセッションで、実際にやってみてうまくいったこと、うまくいかなかったこと、聴かせていただいてフィードバックしました。

懸命に努力され、子どもとの心の距離を縮めていかれました。

3か月後、子どもからお母さんに相談がありました。

「やっぱり大学に行きたい。浪人することになるかもしれないけれど、受験してもいいだろうか?」という話をきいたときには、涙が出そうになったと言われました。

そのとき、「子どもが変わりました!!」と言って連絡を受けたのですが、こうお伝えしました。

「いいえ、変わったのは、子どもさんではなくて、お母さん自身なんですよ」と。

1年の浪人を体験しましたが、無事、息子さんは大学入学を果たしました。

最初に受けようと思った大学ではなく、きちんと「自分のやりたいこと」「興味のあること」「将来につながること」、などを考えた末、大学と学部を決め挑戦して、見事入学しました。

家からは離れましたが、いまどき、SNSもあるし、息子さんとはちょこちょこコミュニケーションが取れているそうです。

息子さんも何か困ったことがあると、ちゃんと、親を頼って相談をしてくるそうです。

「そういう時が、親として一番うれしい時ですね。子どもが頼ってくれるときって、親としてどんな喜びにも勝る気持ちです。あのとき、子どもとの関わり方を振り返る機会に出会えて本当によかったと思いました」
と言われました。

このお母さんは、切り替えが早かったので、子どもさんが困った状況になってどうしようもなくなった時に、思い切って行動を起こし、親子の大事なつながりを取り戻せました。

でももし、きちんと話し合うことができないまま、お互いに何を考えているかわからないまま、子どもが進学して家から離れてしまうこともあります。

そして、実家から遠いところでそのまま就職して、結婚して子どもができて、ますます実家と疎遠になったとしたら・・・

今ならまだ間に合います。子どもとの関わり方について真剣に取り組んでみませんか。

まとめ

今回は、子どもとどういう関係性を築いておけば、相談しあえる親子関係を築けるということについて書いてみました。

あなたは想像できますか?

これはあくまで私の個人的な考えですし、少し飛躍するかもしれません。

「ニュースなどに取り上げられる孤独死をする高齢者は、もしかしたら、決して身寄りがいないんのではなくて、家族とのつながりを築けなかった人が招いた結果なのではないだろうか」
と思ってしまうのです。

 

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
どんな小さなことでも、ヒントになることを見つけていただき、実践していただければ大変うれしいです。

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