こんにちは、現在偏差値40点以下の高校受験生向け「原田式英語コーチング」の原田です。
あなたは、お子さんが受験勉強で自信を無くして不安そうにしているのに、どう対応してあげたらよいかわからなくて困っていませんか?
1.最近学校の成績が落ちてきて、志望校に受かるのか不安に思っている。
2.勉強に焦りが出てきて、気分にむらが大きい。
3.このままがんばれば本当に大丈夫なのか自信が持てない。
今回は、こういう悩みを抱えたお母さんにお役に立てていただきたい内容になっています。
不安の正体を知ることから始めましょう
もう死語になっているのかもしれませんが、こういう言葉をご存じですか?
「幽霊の、正体見たり枯れ尾花」
幽霊だと思って怖がっていたものをよく見ると、風にゆれる枯れすすきであった。 薄気味悪く思うものも、その正体を確かめてみると、実は少しも怖いものではないというたとえ。 怖い怖いと思うと、なんでもないものまでとても恐ろしく感じられるものである。
今、お子さんが不安に思っている原因はいったい何でしょうか?
もしかしたら、漠然と感じているだけで、本人でさえわかっていないことかもしれません。
【不安の正体】を確かめるためには、親が問いかけてあげることが一番の手助けになりますが、普段から親子間であまり話が弾まない場合はどうすればよいでしょうか。
たった一回の声掛けで、子どもの本音を聞けるかどうかは置いておいて、まずは、親が感じていることをそのまま伝えてみることです。
「なんか、最近不安そうだね。だいじょうぶ?」
「話したいことがあったら、なんでも聞くよ」
「お母さん(お父さん)にできることがあったら、言ってね」
というふうに、子どもの気持ちを受け入れる用意があることをまず伝えてみることです。
それに対して、子どもが「なんでもない」とか「別にいいよ」とか言えば、その時はそれ以上話すことを無理強いしないことです。
それでも子どもは「自分の気持ちに気づいてくれている」という安心感は感じてくれているはずです。
こういう何気ない会話を、時々【伝えるだけ】でも信頼関係の基盤は築けています。
もし、子どもが感じている不安を話したいという様子が見えたら、親はひたすら聞き役に回ってあげてください。
子どもが感じている漠然とした不安を、子ども自身に【言語化】させることがとても重要です。
子どもがうまく説明できなくても、親から見たらわけのわからないことを言っているように見えても、「ふ~ん、そうなんだ」「そんなこと感じてたんだ」「そりゃあしんどいね」など、子どもの気持ちに共感する言葉を時々入れながら、とにかく「私は聞いてるよ」モードに徹することです。
ここメチャクチャ大事です。
最初は考えがまとまらなくても、自分が話していることを自分の耳で聞き、そうしてようやく、「私はそういうふうに考えていたんだ」と気づくものです。
こういうふうに、自分で話した言葉が自分自身に作用することを、【オートクライン効果】と言います。もともと医学用語で「自己分析」という意味ですが、コーチングには欠かせない手法です。
話しているうちに、自分が何を考えていたのかが理解できるようになります。すると何に対して不安を感じていたかがわかってくるのです。不安の原因が具体的にわかると、自然と解決策につながってきます。
ですから、親のしてあげられることは、子どもの気持ちをとことん聞いて、共感してあげることくらいですよ。
けっして、まちがっても親がシャシャリ出て、子どもの問題を解決しようなどと思わないことです。
これをやってしまうと、ますます子どもは遠ざかってしまいます。
【プランB】について話す心のゆとりはできていますか?
子どもの不安の正体が見えてきたら、プランBについて話しあっててみることをお勧めします。
高校受験では、ほとんどの場合、公立高校、私立高校の二つを受けることが多いですね。
公立、私立のどちらが滑り止めになるかは、地域や都市によって違ってきますが、たいていは2校を受験するでしょう。
でも、どうしても「あのあこがれの○○高校」に入りたくて、必死にがんばっているものの、人間ですから、時には自信を失って、「あの高校に入れなかったら、人生終わりだ!」くらいに追いつめられるような気分になることもあるでしょう。
そういうとき、親が子どもの動揺に巻き込まれないことが大事です。うろたえないことです。
第一志望の高校に入ることだけが人生の目的ではないことを、やんわりと親が伝えることができるなら、その時点で子どもの不安は軽減されます。
不安を和らげるために取り入れたいこと
子どもの不安を聴くことの大切さを説明しましたが、そのほかにも子どもの不安を和らげる方法はたくさんあります。
子どもがやらなければいけないことは子どもに任せて、親にできるベストなことは
子どもが居心地の良さを感じる環境づくり
〇 規則正しい生活をサポートする:栄養バランスの良い食事、話しやすい雰囲気を作る。
〇 たまには気分転換に付き合う。一緒に勉強するのもあり。
〇 子どもの努力を認めてあげる。
子どもが集中して受験勉強に取り組める家庭環境を提供することが、この時期の子どもにとって大きな安心感につながります。
ビジョンは描けていますか?
わたしのクライアントさんが先日こんな話をされました。
お子さんは今3歳、幼稚園に通っています。その同じ幼稚園のママ友からこういう話を聴いたそうです。
「住んでいる校区の中学校が、あまり良い雰囲気ではないそうで、将来高校受験、大学受験を考えたときに不安なので、私立の小学校を受験させようかと考えている」
そのクライアントさんも、その話を聴いて少々不安になったらしく、「どう思います?」と相談を受けました。
お子さんまだ3歳ですよ。
私はこう質問しました。「○○さんの子育ての最終着地点はどこですか? お子さんにどんな人に育ってほしいですか?」
しばらく、考えてこう答えられました。「そうですね、良い大学に入れることが子育ての最終目標ではないような気がします」
日本の今の教育方針は、良い高校に入って、良い大学に進学して、優良な一流企業に就職する・・・つまり、会社にとって都合の良いサラリーマンに育てることを目標にしているのではないかと思えてしまいます。
自分で考えて、自分の言葉で説明するより、記憶に頼る学習方法がまだまだ主流です。
しかし子どもが社会に出たとたんに企業は「自分で考え自発的に行動できる、コミュニケーション能力のある人材」を求めるのですが、いったい、そんなスキルを日本の子どもたちはどこで学ぶことできるというのでしょうか。
お子さんが将来どんな社会人になるのか、どんな人生を過ごしたいのか、中学生の今こそ、親子で話し合える場づくりのチャンスと捉え、本音で話し合える良い関係性を作ってくださいね。
そのための、未来のビジョンをお子さんと一緒に語り合ってください。
まとめ
これまで、多くの親御さんにコーチングさせていただきました。その多くは、意図せず子どもに振り回されていました。でもそれに気づいていませんでした。
中学生くらいの子どもは、まだまだいろんな面で未熟です。その時々でコロコロ考えも変わることもありますし、将来については考えるチャンスもあまりないせいか、軸が定まっていません。
だからこそ、親として軸をブラさないで、ド~ンと構えていることが大切です。それは決して「頑固に子どもの声に聴く耳を持つな」という意味ではありません。誤解のないように(笑)
子どもが不安に思ったり、動揺したりしても、その子の可能性を無条件で信じてあげてほしいということです。
「誰が何と言おうと、私だけはこの子の可能性を信じる」という強い思いを思って接している親の子どもは、少々失敗することがあってもまた立ち上がる強さを育むことができるのです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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